PMS導入ガイド (2023年版) - 楽曲・スキン・難易度表の導入

本体プレイヤーに楽曲とスキンを登録し、再生環境を整えます。また、楽曲を効率良く収集・整理するための「難易度表」の活用方法について解説します。


beatoraja (クリックで展開)

(1) 楽曲の登録 - beatoraja

実際に作業してみましょう。「New Song」など適当な名前の親フォルダを1つ仮作成し、PMS Database からダウンロードした作品をいくつか格納しておきます。

【注意】 PMS の再生に必要な 楽曲 / 映像 / 同梱譜面 のまとまったファイルを「本体」、本体のデータをもとに第三者が作った創作譜面のことを「差分」(または単に譜面) と呼びます。
本体と差分の入手先URL が分かれている場合は両方をダウンロードし、差分を本体のフォルダ内に統合してください。


親フォルダを beatoraja-configuration > リソース > BMS Path 画面内に ドラッグ&ドロップ で投入します。
  - 曲数が多い場合、登録に時間がかかります。
  - 登録済のフォルダに楽曲を追加した場合、beatoraja 起動中に当該フォルダで F2 キー (リロード) を行うと反映されます。
    - 追加数が多い場合は beatoraja-configuration > リソース > 楽曲全更新


beatoraja を起動して、再生確認してみましょう。

以降 楽曲データを入手したら、新しくフォルダを登録するか、登録済のフォルダに統合してリロード、を繰り返します。
闇雲にフォルダを増やしていくと管理が大変になるため、用途別、作家別、BMSイベント別… など、系統的に構築していくことをオススメします。


(2) スキンの導入 - beatoraja

選曲画面やプレイ画面の見た目をカスタマイズできるのがスキンパッケージで、有志の方々により様々に制作、配布されています。
beatoraja 付属のスキン "ModernChic" でも整っていますが、9KEYS (PMS) のプレイ画面は特に細かい好みが出ると思いますので、スキン紹介を兼ねつつご紹介します。

LITONE5

よく使われているスキンの一例として、LITONE5 の 9KEYS PLAY スキンを beatoraja に設定してみます。
上記リンクから LITONE5 パッケージをダウンロードしたら、beatoraja0.x.x-jre-win64 > skin フォルダ に解凍します。以降も新しいスキンを入手したら、ここに解凍してください。

次に beatoraja-configuration > スキン を開きます。
"スキン種類" に "9KEYS" を選択、すぐ右の "スキン" に "LITONE5 AC 1.2.1 (LR2 Skin) を選択し、[更新] をクリック。これでプレイスキンが切り替わります。


各スキンは固有のカスタマイズ機能を持っており、beatoraja-configuration から細かく設定することができます。
LITONE5 では以下のカスタマイズが特によく使用されます:

 ・ 判定タイミング表示 : FAST / SLOW 表示の切り替え
 ・ LOST(判定・ボム・キービーム表示) : 本家のロストオプションと同様に画面内の情報を減らします
 ・ ポップくん(POP-KUN) : ビートポップくん (IIDX 風の青白ノート) の切り替え
 ・ キービーム(Keybeam) : IIDXではお馴染み、キービームの長さ設定
 ・ サイドグラフ(Side Graph) : Jubeat のような判定分布、FAST / SLOW 分布を表示 簡易ノーツレーダーにもなりますが、結構動作が重いので注意


その他の beatoraja 用 PMSスキン集

DotPop
Endless Circulation P-Play for beatoraja

【BMS/beatoraja】各種スキン一覧 - Mirai's Station
PMS Database の Links > スキン関係
スキン一覧 - BMSまとめ @wiki


(3) 難易度表の導入 - beatoraja

BMS/PMSにおける「難易度表」とは、単にブラウザで確認できる一覧表というだけでなく、本体プレイヤーと連携できて、所持している譜面を難易度別にフォルダ仕分けしてくれる機能を持ったウェブページ (URL) のような意味で使われる用語となっています。基本的には、難易度表フォルダから譜面を選ぶ機会が多くなるでしょう。
PMS Database で公開している難易度表は全て beatoraja で利用可能です。第一ステップとして、利用したい表のURLを控えておきましょう。


■ PMS Database (Normal Records / Lv1~45) : https://pmsdifficulty.xxxxxxxx.jp/PMSdifficulty.html
■ PMS Database (Insane Records / Lv46~)  : https://pmsdifficulty.xxxxxxxx.jp/insane_PMSdifficulty.html

■ Others ページ内にもいくつかの難易度表を用意しています。
■ Links > 難易度表 には、PMS Database 以外で運営されている難易度表 (自作差分一覧表など) をリストしています。

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難易度表のURLを beatoraja-configuration > リソース > Table URL に貼り付けて [+] ボタン > 難易度表読み込み (新) を押します。
  - 初回の難易度表読み込みを行った後は、beatoraja 起動中に難易度表フォルダで F2 キー (リロード) を押すことでも最新の難易度表情報を反映可能です。
  - 難易度表フォルダ内で所持していない譜面は色付き表示となり、選曲しようとすると難易度表に登録されたダウンロードページにジャンプします。


beatoraja を起動し、難易度表の選曲フォルダが増えている事を確認しましょう。
適切な差分を所持していれば、対応する難易度表のレベルフォルダ内に格納されているはずです。




Lunatic Rave2 (LR2) (クリックで展開)

(1) 楽曲の登録 - LR2

実際に作業してみましょう。「New Song」など適当な名前の親フォルダを1つ仮作成し、PMS Database からダウンロードした作品をいくつか格納しておきます。

【注意】 PMS の再生に必要な 楽曲 / 映像 / 同梱譜面 のまとまったファイルを「本体」、本体のデータをもとに第三者が作った創作譜面のことを「差分」と呼びます。
本体と差分の入手先URL が分かれている場合は両方をダウンロードし、差分を本体のフォルダ内に統合してください。


親フォルダを LR2SETUP > JUKEBOX1 >曲検索フォルダ 画面内に ドラッグ&ドロップ で投入します。
  - 登録済のフォルダに楽曲を追加した場合、LR2 起動中に当該フォルダで F8 キー (リロード) を行うと反映されます。
    - 追加数が多い場合は LR2SETUP > MAIN > データベース自動更新 > 「起動時に全フォルダに対して行う」にチェック > LR2を起動
    - フォルダ登録時に "引数エラー" と表示され読み込みが中断された場合も、一度この方法でリロードしてください。


LR2 を起動して、再生確認してみましょう。(LR2 は楽曲が1つも登録されていないと起動できない仕様となっているので、必ず楽曲登録を行ってください。)

以降 楽曲データを入手したら、新しくフォルダを登録するか、登録済のフォルダに統合してリロード、を繰り返します。
闇雲にフォルダを増やしていくと管理が大変になるため、用途別、作家別、BMSイベント別… など、系統的に構築していくことをオススメします。


(2) スキンの導入 - LR2

選曲画面やプレイ画面の見た目をカスタマイズできるのがスキンパッケージで、有志の方々により様々に制作、配布されています。
LR2 PMSのプレイ画面の場合は "Light Pop EX (LPEX)" スキンがスタンダードとなっているので、導入方法を兼ねて解説します。

Light Pop EX

Light Pop EX をダウンロードしたら、LR2beta3 > LR2files > Theme フォルダ 内に解凍します。以降も新しいスキンを入手したら、ここに解凍してください。
次に LR2 を起動して SYSTEM OPTION > SKIN/SOUND > 9KEYS > プレビュー画面両サイドの矢印をクリックし、スキンを LR2 STANDARD から Light Pop EX に変更 します。


また、この画面でスキンの挙動を細かく設定することができます。Light Pop EX の場合は 公式マニュアル が非常に充実しているので、ぜひ一読ください。


その他の LR2 用 PMSスキン集

Endless Circulation : Self Evolution
Girlish Cafe

PMS Database の Links > スキン関係
スキン一覧 - BMSまとめ @wiki


(3) 難易度表の導入 - LR2

BMS/PMSにおける「難易度表」とは、単にブラウザで確認できる一覧表というだけでなく、本体プレイヤーと連携できて、所持している譜面を難易度別にフォルダ仕分けしてくれる機能を持ったウェブページ (URL) のような意味で使われる用語となっています。基本的には、難易度表フォルダから譜面を選ぶ機会が多くなるでしょう。
PMS Database で公開している難易度表は全て LR2 で利用可能です。第一ステップとして、利用したい表のURLを控えておきましょう。


■ PMS Database (Normal Records / Lv1~45) : https://pmsdifficulty.xxxxxxxx.jp/PMSdifficulty.html
■ PMS Database (Insane Records / Lv46~)  : https://pmsdifficulty.xxxxxxxx.jp/insane_PMSdifficulty.html

■ Others ページ内にもいくつかの難易度表を用意しています。
■ Links > 難易度表 には、PMS Database 以外で運営されている難易度表 (自作差分一覧表など) をリストしています。

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取得したURLから、難易度表ツール というソフトを介して仕分け用のフォルダ (カスタムフォルダ) を作成し、それを LR2 に読み込ませます。

■ BeMusicSeeker
  - 2023年現在 最も主流の難易度表作成ツール
  - 初期設定を行った後は、アプリを起動するだけで最新の難易度表データを取得し、LR2 内にカスタムフォルダを作成・同期することができます。
  - 非常に多機能です。差分自動導入機能 と フォルダメンテナンス機能 で効率良くPMS収集を行う事ができます (後述)
  - その反面、登録作品数が増えると起動にかなり時間がかかります。
  - 導入方法は 公式マニュアル を参照してください。特に難易度表の出力操作についての記事は こちら

■ GLAssist *入手できない場合は こちらの保管庫 から
  - 動作がとても軽いです。難易度表を更新するだけの目的であれば非常に取り回しが良くて便利
  - BeMusicSeeker に比べて限定的ではあるものの、差分自動導入機能 が利用できます (後述)
  - 導入方法は BMSユーザ総合支援ツールGLAssistを使ってみる 記事を参照してください。
    - (補足) 手順に沿って出力された "custom folders" というフォルダを、LR2SETUP > JUKEBOX1 の 曲選択フォルダ に追加してください。


LR2 を起動し、難易度表の選曲フォルダ (custom folder) 内を確認しましょう。
適切な差分を所持していれば、対応する難易度表のレベルフォルダ内に格納されているはずです。




PMS の効率的な収集方法について (LR2 / beatoraja 共通) (クリックで展開)

これ以降は「難易度表」を眺め、遊んでみたい PMS の「本体」「差分」をダウンロードし、本体プレイヤーに登録する… という作業を繰り返すことになります。
そこで、これから PMS に触れ始める方を想定し、収集の指針を少し示してみることにします。


パッケージ配布されているPMSを一括導入する

次の作品群は公式パッケージでの導入を推奨しています。まとまった数の PMS が確実に入手できるので、一番最初に作業してしまうのがオススメです。

■ Toy Musical (TM) / Toy Musical 2 (TM2)
  (1) 「Toy Musical 2 Full」をダウンロードして解凍
  (2) 「Toy Musical 1 (修正差分適用済)」をダウンロードし、中にある「Toy Musical」フォルダの中身を (1) で解凍した中にある同名フォルダに統合
  (3) Toy Musical 非公式 パッケージ1 パッケージ2 パッケージ3 をダウンロードし、同様に (1) のフォルダに統合
  (4) 以上の統合作業を済ませた「Toy Musical」「Toy Musical 2」を 本体プレイヤー に登録

■ Colorful Canvas (CC) / Colorful Channel (CC2)
  - フルパッケージを解凍した中にある Bms > 「Colorful Canvas」「Colorful Channel」を 本体プレイヤー に登録
  - 一部楽曲は解禁が必要です。コラム - PMSパッケージ "Colorful Channel" 導入ガイド &コンテンツ紹介 に必要な作業をリストしましたので、参考にしてください。

■ 四季PMSイベントパッケージ (S9R2011 / S9F2012 / A9S2013 / W9F2015 / S9B2020 )
  - 「…_Appends.zip」となっているファイルは、対応する本体パッケージに統合してください。

■ BOFPMS差分企画
  - 最大規模のBMSイベント「BOF」の開催に合わせて毎年行っている、PMS創作差分のパッケージ企画です。
  - 導入方法はリンク先(ポータル) や各開催年度ごとの解説を参照してください。
  - 他のパッケージに比べてファイルサイズが巨大です。全てDLする場合、ストレージに数百GBの空き領域を確保しておくことをオススメします。
  - 高難易度譜面の割合が高い傾向があります。


発狂PMS難易度表を収集する

PASTORAL(UPPER) - 発狂PMS難易度表 for beatoraja

発狂PMS難易度表はユーザーから支持を得た譜面の集合です。1曲ずつ収集する手間はかかりますが、プレイの選択肢が豊富になってきた所で少しずつ導入されてみてはいかがでしょうか。
プレイヤー数が比較的多く、統計を取りやすいことも魅力となっていますので、積極的に IR に参加されることをオススメします。

万一リンク切れしているという場合は、ミスなどの報告 (Google スプレッドシート) に一報ください。解決できない場合もありますが、極力善処します。
発狂PMS難易度表の収録作品は所持されている方が多いと思われます。コミュニティでお願いすれば譲っていただけるかもしれません。
PMS Database として紹介はできませんが、非公式にパッケージ配布されている可能性もあるかもしれません。利用する場合は自己責任でお願いします。


本体ダウンロード時のアレコレ

ダウンロードリンクが wav / ogg 版と分かれている場合
  - ogg 版の方が若干低音質ですが、ファイルサイズが非常に小さくなるため主流となっています。どちらか片方を選んでダウンロードすればOKです。
  - 差分ファイルは wav / ogg 版どちらの本体に統合しても問題ありません。

BGAファイルが wmv / mp4 版と分かれていたり、mp4 ファイルが個別に配布されている場合
  - beatoraja での再生が中心になる場合は mp4 版を選択してください。LR2 の場合は mp4 ファイルが再生できない場合がありますので注意してください。

解凍ソフトについて
  - > BMSの解凍には Explzh がおすすめです! (2015年上半期ベストBMS解凍ソフト より)
  - ただし Explzh はやや動作が重いので、パッケージの解凍にお手軽な 7-Zip や、RAR圧縮の展開が圧倒的に早い WinRAR を使い分ける手もあります。
  - Lhaplus はファイル総数が多くなると解凍不良を起こす場合があるので、BMSの解凍に使用するのは非推奨です。

BMSイベントで配布された本体パッケージが多数アーカイブされているサーバー



差分を効率よく統合する - 自動導入の活用

本体BMS を既に所持している場合、差分ファイルの統合先を自動的に推定し、インストールしてくれるツールがあります。
LR2 の楽曲データベースと連携して動作するツールが高効率で、beatoraja ユーザーの方もこの機能を利用するために LR2 を所持されている場合が多いです。

■ BeMusicSeeker *(2023/10) 現在アクセス不可のため 非公式インストーラー を使用してください
  - LR2 との連携ツール
  - 最も主流 多機能かつ安定した動作でオススメ ただし動作が重めです。
  - 公式マニュアル 「BMSファイルのインストール」 フォルダ整理したい場合は 「BMSファイルのメンテナンス」
  - Be Music Seekerを用いた差分導入 レビュー記事


■ GLAssist *入手できない場合は こちらの保管庫 から
  - LR2 との連携ツール (+ Java のインストールが必要)
  - 動作が軽く、基本的には BeMusicSeeker と同程度の精度で推定可能 ただし一部動作が不安定で、インストールが中断される場合もあります。
  - 公式マニュアル 「差分導入機能」


■ BmsManager *ダウンロードは Releases より
  - (執筆現在 筆者はこのツールを利用した経験がないため、README.md 準拠の解説となります。あしからずお願いします)
  - 他ツールと異なり、LR2 / beatoraja (本体プレイヤー) との連携を必要としません。
    - 「ルートフォルダ登録」ボタンで、所持している楽曲の入ったフォルダを全て BmsManager に読み込ませます。

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一層効率的に作業したい場合は、次のような手順が良いでしょう:

(1) BMSイベントパッケージ等を利用し、出来る限りの本体BMS を LR2 / beatoraja に登録しておきます。
(2) 差分ファイルを手元に収集します。差分作者さんは配布用のストレージやホームページを公開されている事が多いです。Links > PMS差分公開サイト も活用してください。
(3) 集めた差分ファイルを全選択し、上記のツールに投入! このとき zip / rar / 差分ファイル単体 などが混同していても、大抵うまく動作してくれます。


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